最近は『今日のランチ』の掲載が多かったので、今回は茨城福祉工場の食堂棟についてご紹介したいと思います。
茨城福祉工場は2018年に創立40周年を迎え、その記念事業として住宅棟・事務所棟・食堂棟の建て替えを行いました。
食堂棟建て替えにあたり、厨房機器は調理の効率向上や使い勝手を考慮し、皆さんが食事をするテーブルは、木の温もりを感じるようナチュラルカラーで新調しましたが、その他にも意識した点があります。
それはテーブルの配置です。
以前の福祉工場は、身体障害や知的障害の方の割合が多い印象でしたが、最近は精神障害の方も増えてきています。
同じ障害でも個々の症状は様々で、得意なこと・苦手なことも人それぞれです。
周りの人の食事の音が気になる、視線が気になる、話しかけられるのが苦手。それぞれがその方々の個性ととらえ、少しでも落ち着いた場所で食事ができるように、今回の新築にあわせてカウンター席を設置しました。
食堂棟はお弁当を持参の方も利用することができます。
職場では他の人の視線が気になりお弁当が食べづらい方や、一人で静かに食事をしたい方にもカウンター席はとても好評です。
ちなみにコロナ禍の現在は、テーブルも椅子も数を減らし、昼食の時間も2部制に分け、全員が同じ方向を向いて静かに黙食を実施中です。
早くコロナ禍以前のように、テーブルに向かい合わせに座り、仕事の悩みや愚痴、その日あった楽しい出来事などを、仲間と談笑しながら楽しく食事ができるようになりたいですね。