利用者の声 #2 「ここは病気をかかえながら働けるシステムがあります」( 入社歴10年 Yさん 40代女性 障がい種別:身体 )

趣味の家庭菜園(ハーブ)

1.茨城福祉工場で働き始めたきっかけを教えてください。

肉体労働であった前職中に受傷し、身体障害者となりました。作業用義手を作り復職したものの体力の限界を感じ、デスクワークを探していたところ、ハローワークの窓口で茨城福祉工場をとても熱心にご紹介いただいたことがきっかけです

2.今の仕事内容は何ですか。

・シリコン製品の製造をおこなっているラインで、部材をくみ上げて製品を作っています。他に、複数の工程を受注に合わせて計画したり、生産管理等のパソコン業務もおこなっています。



3.職場の雰囲気はいかがですか。

活気があり、常に最善のやり方を模索しながら仕事をしています。そのため失敗もありますが、雰囲気は良いと思います。

4.仕事上苦労したことは何ですか。

製造という仕事は時間=お金と捉えており、自分が義手ということで効率よく製品を作れないのではないか、と作業工程で悩むことが多々ありました。

 例えば、どう手を動かしたら最短で作業が進めるか、どんな治具があれば楽に正確に製品が作れるか、等を常に考えながら仕事をしていました。今は気持ちに少しだけ余裕が出来て、自分一人だけで悩むのではなく、仕事仲間に知恵を借りることもできるようになりました。意外と当事者よりも、目からウロコのアイデアが出てきて面白いです。私の周りには発明家や工具を作成するプロがいます。


機械のボタンを指輪状の治具で指で押す動作に。

紙や製品を義手で押さえ固定。
軽いものなら義手でも楽々。

5.茨城福祉工場の良いところを教えてください。

・生活や仕事や社会に不自由感や壁を感じている自分ごと受け入れてくれる安心感があると思います。何より、病気をかかえながら働けるシステムがあります。

通院のための有休が取りやすく、周りの理解があります。

6.現在、お勉強されていることはありますか。

アロマテラピーを勉強しています。

ハーブが元々好きで、香りの持つ効果を何となく感じていました。年齢を重ね、女性特有の原因不明の不調がきっかけです。今後は既に合格しているアロマテラピー検定のさらに上の資格を目指す予定です。

7.仕事じゃない日はなにをしていますか。

庭いじりです。小さい家庭菜園で、トマトやスイカを育てています。レモングラスやラベンダー、ローズマリー等のハーブも植えていますが、こちらは勝手に育ってくれていて、リース(以下写真です)やハーブティーにして楽しんでいます。他にはジョギングをたまにしています。


8.今後の抱負を教えてください。

人付き合いは得意ではないので、趣味を充実させ、そこから人間関係を広げられたらいいなと思います。ジョギングも健康作りのため続けたいのですがなかなか続きません・・・ので、水戸黄門漫遊マラソンに勢いでエントリーしてしまったので、継続して走れるよう頑張りたいです。勿論完走が目標です!

9.最後に一言お願いします。

・茨城福祉工場は様々な個性あるメンバーで、1つの製品を作り上げる楽しさを共有し、アイデアを形にしたり、新しい試みに挑戦することができるところです。
このような恵まれた環境は、皆さんに助けられながらこそ取り組むことができています。
皆さんに本当に感謝しています。

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